カテゴリー「ヒュンメルヒェン」の記事

2011年10月30日 (日)

ドローン音の組み合わせに関する試み & 鵜殿「ヨシ」観察会のご案内

 前回A=415Hz対応のC管ヒュンメルヒェンについてお知らせいたしましたが、その製品で行ったもう一つの新しい試みが、テナードローンをC/Dだけでなく、Eにも切り替えられるようにしたことです。

 複数ドローンがついているバグパイプはたくさんありますが、多くの場合はオクターブ違いの同じ音か、調和度が高い五度の音の組み合わせ(「ド」と「ソ」の関係にあたります)になっていて、C(「ド」)とE(「ミ」)の組み合わせのバグパイプの演奏は私も聴いたことがありませんでした。理論上はCとEの和音も綺麗に響きますから、d-minor用にDへの切り替え対応バスドローンを作っていた際に、C/Eの組み合わせの可能性にも興味が湧いてきて、テナードロンでEも出せるようにしてみました。

 そこで上記415Hzの楽器の納品の際、試奏もかねてC/Eの組み合わせで録画したビデオがこちらです(したがってピッチはA=415Hzです)。少し前にアップしたので、既にご覧頂いた方もおられるかもしれません。演奏している曲は、ガイタのKojiKojiさんもよく演奏されているAlborada de Veigaです。http://www.youtube.com/watch?v=C1kZYhTT2Qg

 このドローンの組み合わせで実際に演奏してみると、なかなか面白い効果が出ましたので、ヒュンメルヒェンだけでなく他のバグパイプでも、オプショナルドローンとして取り入れてみようかとも考えています。

 バグパイプには様々な種類があり、ハイランドパイプスのように楽器としての仕様がほぼ固定された中で、演奏技術やスタイルが発展しているものもありますが、楽器そのものの機能や表現可能性の拡大について研究・開発が続けられているバグパイプも少なくありません。また、かつて存在していたバグパイプについても、分からないことはまだまだ沢山あります。我々製作者にとって、バグパイプは未だに広大なフロンティアです。

鵜殿のヨシ・観察会のご案内

 話は変わりますが、以前本ブログで何度か淀川・鵜殿のヨシについてご紹介をさせて頂きました。この鵜殿のヨシの観察会が11月13日に開かれるそうです。「ヨシ」はかつてはスウェーディッシュ・バグパイプに使われていたタイプの葦と同種(Phragmites australis)だそうで、私も日本産のリード素材として注目しています(既にプレトリウス・ドゥダイで利用してみました)。現地は大阪府高槻市ですので、関西在住でご興味のある方は、ハイキングもかねて参加されてはいかがでしょうか。(詳細は以下の通り)

集合時間・場所:11月13日(日)午前10時に国交省山崎出張所前(高槻市上牧町4-55-1、駐車場無し)。阪急電車京都線上牧駅から徒歩20分。電車の高架を通り171号線を渡る。金光中学高校前の水路に沿い淀川方向へ。堤防上の建物が集合場所「山崎出張所」。        

参加費:無料

講師:小山弘道先生  

持ち物:昼食、飲物、雨具、歩きやすい服装・靴

お申込:鵜殿クラブ(udono@ares.eonet.ne.jp)迄ご連絡下さい(締切11月11日)。

**********************************************************

本ブログの更新を知るには、Twitterが便利です(フォローして下さっている皆様、有難うございます!)。こちらをご覧下さい。 http://twitter.com/BagpipeMakerTS

本ブログでは、現在コメント欄は設けておりません。お手数をおかけして恐縮ですが、本内容に関するお問い合わせはbagpipesonoda@mbr.nifty.comまでお願いいたします。)

2011/10/30/8454

バグパイプ工房 そのだ

欧文ホームページ:http://www.bagpipesonoda.eu/

日本語ホームページ:http://homepage3.nifty.com/bagpipesonoda/

 

2011年10月13日 (木)

A=415Hz/440Hz対応のヒュンメルヒェンを作りました

 今年の7月、以前このブログでもご紹介させて頂いたオーストリアのバグパイプ演奏家Sepp Pochlerさんとお会いする機会がありました。ミュンヘン西部にあるニンフェンブルグ宮の前のカフェで、色々とバグパイプ談義をしたのですが、その時彼が言っていた「バグパイプの多くは古楽器としての側面も持っている。バグパイプはもっと古楽シーンで使われてもいい楽器だと思う。」という言葉が、今も印象に残っています。

 実はそれに先立って、日本のあるお客様から、A=440Hz/415Hz双方に対応した小型中世バグパイプ(中世風デザインのヒュンメルヒェン)の御注文を頂いておりました。その楽器(下写真)が、この度ようやく完成しましたので、新製品としてご紹介いたします。説明と演奏の動画もYouTubeにアップしました。http://www.youtube.com/watch?v=TffgeznDaqU

 Cimg3190

(A=415Hzって何?という方へ:現代の音楽では、一般的にA(ラ)の音が440Hz前後に設定されています。ところが、バロック時代以前の音楽では、それより半音から、時には一音くらい低いピッチで演奏されていた、とされます。現代のピッチA=440Hzよりも半音低いのが、A=415Hzです。30年ほど前までは、バッハやビバルディの音楽も、現代と同じくA=440Hzで演奏されるのが一般的でしたが、近年はこうした古い時代の音楽をA=415Hzで演奏する奏者・グループも増えています。もちろん、バロック時代以前のバグパイプがすべてA=415Hzで標準化されていたとは到底考えられませんが、古楽の演奏で現在よく使われるピッチがA=415Hzなので、今回の製品はそれに対応したものです。ちなみに、ハイランドパイプスの世界でAといっている音は、他の殆どの楽器が基準としているA=440Hzの尺度で言えば、Bbよりも高い音になります。このため、ハイランドパイプスと他の楽器を、楽譜をそのまま共有して合奏すると、かなり前衛的な?演奏になります。)

 動画で殆ど説明いたしましたので、繰り返しになりますが、チャンターだけは440Hz用と415Hz用にそれぞれ必要ですが、ドローンは一台でどちらのピッチにも対応しています。チャンターリードは440Hzと415Hzで共用です。また、今回の楽器ではドローンの音も色々と切り替えられるようにしました(先日ご紹介したC/D切り替えドローンの延長です)。次のような組み合わせになります(いずれの音も440Hzと415Hzの両方で演奏可)。

バス:C/D

バリトン:F/G/A

テナー:C/D/E

 もちろん、前回の記事で触れたように、ドローンとチャンターのハーモニーで一部妥協が必要にはなりますが、和音の色々な可能性を楽しんで頂けるようになりました。これら可変ドローンは、今後通常のA=440Hzモデルにもオプション機能として適用していきます。下記写真のように、ドローンのトップパーツに空けた孔を使います。

Cimg3194

 実はA=415Hzのヒュンメルヒェンは、ずっと作りたいと思っていたのですが、なんだかんだで後回しになっておりましたところ、今回の御注文でめでたく実現いたしました。御注文主の方(ルネサンスリュートを演奏されるそうです)には、良いきっかけを下さったことを感謝したいと思います。

**********************************************************

本ブログの更新を知るには、Twitterが便利です(フォローして下さっている皆様、有難うございます!)。こちらをご覧下さい。 http://twitter.com/BagpipeMakerTS

本ブログでは、現在コメント欄は設けておりません。お手数をおかけして恐縮ですが、本内容に関するお問い合わせはbagpipesonoda@mbr.nifty.comまでお願いいたします。)

2011/10/13/8084

バグパイプ工房 そのだ

欧文ホームページ:http://www.bagpipesonoda.eu/

日本語ホームページ:http://homepage3.nifty.com/bagpipesonoda/

 

2011年10月 3日 (月)

小型中世バグパイプ(ヒュンメルヒェン)の機能追加について

 随分前に、私の小型中世バグパイプ(中世風デザインのC管ヒュンメルヒェン)を取り扱って下さっている「世界楽器てみる屋」さんから、この楽器のドローンをCとDで切り替えられるようにしてはどうか、というご提案を頂きました。実はヨーロッパのお客様数名からも同様のご要望があって、長らく私の課題になっていました。日々の雑事に追われてのびのびになっていましたが、この度ようやく製品に反映させることができましたので、ご案内いたします。

 「C管バグパイプにDのドローン?」という疑問をもたれる方もおられるかと思いますが、実は当工房の小型中世バグパイプを含め、現在ドイツ語圏で作られているC管ヒュンメルヒェンの殆どは、音域的にD-minorの曲にも適しているのです。多くのバグパイプ(ハイランドパイプス、ガイタ、セックピーパ、コルナミューズ等)では、ボトムの主音を出すためには(右利きの方の場合)右手小指を上げます。一方ドイツ式C管ヒュンメルヒェンでは、運指や音孔配列がソプラノリコーダー様になっていて、指を全部閉じた状態の最低音が主音になる構造です。すなわち、C管ヒュンメルヒェンで右手小指を上げるとD音が出て、音域も普通のバグパイプの感覚で言うとD管に相当するわけです。但し、もともとC-Majorの音孔配列ですからFがナチュラルなので、「小指を上げて主音」のバグパイプの感じで演奏するとD-minorの音階となるわけです。

 C/Dの切り替えをするためには、スライドの可動部分を長くする、ドローンの上半分を取り替える、リードを取り替える、といった方法もありますが、できるだけ手軽な方法にしたかったので、ドローンの最上部のパーツを回転式にして、D用にあけた孔を開閉する方式を採用しました(写真)。YouTubeにもビデオをアップしましたので、ご興味のある方はご覧下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=xZkyBnNt5Xw

J0033takahashi1 J0033takahashi2

 但し、ビデオでも触れましたが、厳密に言うと一点どうしても避けられない問題があります。すなわち、音域的にはD-minorも可能とはいえ、もともとC管として製作・調整したチャンターをDのドローンと一緒に演奏すると、理論上はチャンターのいくつかの音(特にA音など)がドローンのD音と完全にピュアなハーモニーを作ることができず、やや唸りを生じることになります。これは音律を支配する自然法則によるためどうしようもないというのが一つ、もう一つは、バグパイプは意図した調でのドローン+チャンターの調和を重視するため、「純正調律」と呼ばれる調律法に基づいて製作・チューニングするのが一般的ですが、純正調律は移調に適しておらず、移調時の和音の濁りが目立つためです(この点については、近いうちに回をあらためて書きたいと思います)。

 とはいえ、この点をこちらのプロ奏者の方に相談しても、実にあっさり「うーん、それは妥協するしかないね」という答えが返ってきましたし、実際にも皆さん全く気にしないで移調していますので、よほどの場合を除き、その点はおおらかに考えてもよいかと思います。どうしても気になる場合には、移調の際にはチャンターのチューニングを調整しなおすか、中・上級の奏者なら吹き込みの強さを適宜調節して唸りを減らすことも可能でしょう。

 今回のドローン切り替えはいわばマイナーチェンジですが、ヒュンメルヒェンについては既存品とは異なる音域の特注品のご注文を二つばかり頂いており、これらも鋭意製作中です(御注文下さったお客様、お待たせしており申し訳ございません…)。完成時にはブログでご紹介させて頂きます。お客様の側から色々ご提案頂くというのは、ご自身がバグパイプの使い方を自分なりにイメージされている証であり、作る側としても勉強になりますし、また楽しいことでもあります。

**********************************************************

本ブログの更新を知るには、Twitterが便利です(フォローして下さっている皆様、有難うございます!)。こちらをご覧下さい。 http://twitter.com/BagpipeMakerTS

本ブログでは、現在コメント欄は設けておりません。お手数をおかけして恐縮ですが、本内容に関するお問い合わせはbagpipesonoda@mbr.nifty.comまでお願いいたします。)

2011/10/03/7881

バグパイプ工房 そのだ

欧文ホームページ:http://www.bagpipesonoda.eu/

日本語ホームページ:http://homepage3.nifty.com/bagpipesonoda/

 

2011年2月27日 (日)

バロック時代とバグパイプ(その4) - ヒュンメルヒェンさまざま

 前回、ヒュンメルヒェンの教則本のご紹介をしましたが、その後、「ヒュンメルヒェンという楽器の実態がよく分からない」というコメントを頂きました。このため、今回はヒュンメルヒェンについて取り上げてみます。

 さて、上記のコメントはまさに的を得たもので、ヒュンメルヒェンを定義しようとすると、かなり曖昧な言い方しか出来ないのではないかと思います。私なりにあえて辞書風に定義してみると、次のようになるかもしれません。

「ヒュンメルヒェン (Hümmelchen - ドイツ語) - 音楽史上のルネサンス時代後期からバロック時代初期にかけて、ドイツを中心とした地域で用いられていた小型のバグパイプ。ミヒャエル・プレトリウスの「音楽大全」に示されているものが有名。またこれらをモデルにして現在製作されているドイツ風小型バグパイプの総称。」

 結論を先に申し上げますと、古楽器としてのヒュンメルヒェンも、現代のヒュンメルヒェンも、多様性に富んだバグパイプです。もう一点特筆すべきは、少なくとも現在のヒュンメルヒェンは、特定の民族音楽の演奏を主目的とした楽器ではなく、実に様々な局面で使われている、ということです。もちろん、ドイツやオーストリアの民族音楽も演奏できますが、それ以外の国の民謡も演奏されるほか、古楽から現代曲までのアンサンブルでも使われます。このため、むしろ民族楽器というよりは、リコーダーのような汎用性を持った楽器と言って差し支えないでしょう。

 それでは、まずヒュンメルヒェンの古楽器としての側面について見てみましょう。ヒュンメルヒェンといえば、プレトリウスの「音楽大全」のものが際立って有名なのはご承知の通りです。

Praetorius_huemmelchen

(プレトリウスのヒュンメルヒェン。出典:Bärenreiter社刊 M. Praetorius "Syntagma Musicum II", 1619)

 プレトリウスは、ヒュンメルヒェンをC管チャンター様の音域で、FとCのドローンを備えた楽器として記しています。しかしその一方で、プレトリウスの時代にこの規格が厳格に標準化されていたとは考えにくく、恐らくプレトリウスが見たヒュンメルヒェンは、「数あるヒュンメルヒェンの一つ」と考えるのが妥当でしょう。現代の様々なバグパイプと同じように、同種の楽器でも調、音域、運指法、形などに色々なバリエーションがあったのではないでしょうか。こうしたバリエーションを示す例として、1994年に北ドイツのUelvesbüller Koogで見つかったバグパイプの一部(チャンター、チャンターストック、リードの管)があります。

Huemmelchen_uelvesbueller_koog

(現存するヒュンメルヒェンの一部。左下のコインは1ペニヒ。出典:Ralf Gehler, "De Dudel-Sack kam der ock mit bevör - Zwei Sackpfeifenfragmente als archäologische Zeugen norddeutscher Musikkultur", Bayerischer Landesverein für Heimatpfleg e.V.刊 "Der Dudelsack in Europa")

 これは17世紀前半のものと推測され、プレトリウスが活躍した時代と同時期です。このバグパイプのチャンターの長さは198mmで(これはストックに隠れる部分も含めた長さで、その点を考慮するとプレトリウスのものよりもやや短め)、内径は3.6mm、材は恐らく黒檀だとのことです。出典論文(上記写真と同じ)を読むと、復元したリード(ダブルリード)でこれを鳴らした結果、低めのE管らしいとの推測が成り立つようです。ただし、基準とするピッチについての記載がないため、この推測がA=440Hzを基準としているなら、現代よりも低いピッチを基準にしていた当時は、F管として作られたのかもしれません。もちろん、復元されたリードが当時のオリジナルと同等かどうかは分からないという点、留保が必要です。

 このほかにも、インスブルック近郊の城には、16~17世紀のものと思われる象牙製の小さなバグパイプが保存されており(ドローンは散逸)、これはチャンターの長さが13cm強という極めて小さなものですが、形はプレトリウスのヒュンメルヒェンに酷似しています。この楽器が「ヒュンメルヒェン」の名称で呼ばれていたかどうかは分かりませんが、構造からすれば同属のバグパイプだといえるでしょう。また、城で保存されていたことや総象牙製という点から、きっと裕福な階級で使用されていたのでしょう。

 これらのほかにも、ヒュンメルヒェンらしきバグパイプを描いた17世紀の絵画などもあります。

 なお、ヒュンメルヒェンのチャンターはダブルリードというのが通説ですが、北東ヨーロッパにおけるその後のバグパイプの発展経緯から、シングルリードで鳴らすヒュンメルヒェンがあった可能性を指摘する人もいます。

 次に現代のヒュンメルヒェンについて。現在、「ヒュンメルヒェン」は色々な国で製作されています。ドイツ語圏ではC管のリコーダー様運指が主流ですが、他にも様々な調・音域・運指で作られています。さらにはメーカー間でも設計が大きく異なります。「ヒュンメルヒェンはこうでなければならない」という規則があるわけではないので、各職人さんが持ち味を活かして自由に設計しています。それぞれの楽器に個性があり、同じ「ヒュンメルヒェン」でも、作る職人さんが違えば全く異なる楽器と言ってよいでしょう。

 私は小型中世バグパイプという、現在のドイツ型ヒュンメルヒェンの構造をベースに、中世風のデザインを取り入れた楽器を作っています。中世にダブルリードの小型バグパイプがあったことは充分考えられるので、それなら恐らくこんな楽器だっただろう、と考えて作ったものです。バグパイプが中世に「ヒュンメルヒェン」の名称で呼ばれていたという記録は見当たりませんが、欧米向けには便宜上「中世風デザインのヒュンメルヒェン」という名で販売しています。ちょっと宣伝ですが、2010年11月にオーストリアで行われた「ドローン音楽2000年の歴史」というコンサートの中で、私の小型中世バグパイプを使って頂きました。ルネサンス・初期バロック時代の代表的バグパイプであるヒュンメルヒェンとして紹介されたものです。「ヒュンメルヒェン教則本」の著者Michael Verenoさんに演奏して頂いています。HPのサウンドサンプルとしてリンクしているので、既にご覧頂いた方もいらっしゃるかもしれませんが、YouTubeでビデオをご覧頂けます。

http://www.youtube.com/watch?v=wTZgw-0paMA&feature=BF&list=UL-6rYB4B8LBU&index=7

 最後に、この多様性はヒュンメルヒェンの魅力の一つですが、この楽器を購入する際には留意すべき点の一つとなります。というのは、メーカー間でリードの互換性が期待できないからです。特にバグパイプを始めたばかりの頃は、リードを調整しようとして壊してしまうこともあるので、リードの供給ルートを確保しておくことが大切です。もしもネットオークションなどの中古品に興味がある場合には、楽器の製造者を確認し、その業者から継続的にリードを購入できるのを予め確かめておくことをお勧めします。

**********************************************************************

本ブログの更新を知るには、Twitterが便利です(フォローして下さっている皆様、有難うございます!)。こちらをご覧下さい。 http://twitter.com/BagpipeMakerTS

本ブログでは、現在コメント欄は設けておりません。お手数をおかけして恐縮ですが、本内容に関するお問い合わせはbagpipesonoda@mbr.nifty.comまでお願いいたします。)

バグパイプ工房そのだ

http://www.bagpipesonoda.eu/

http://homepage3.nifty.com/bagpipesonoda/

2011年2月20日 (日)

ヒュンメルヒェン日本語教則本発売!

 Twitterでも速報を流しましたが、当工房の翻訳によるバグパイプ日本語教則本の第三弾、「ヒュンメルヒェン教則本」が完成しました!

 Schulehuemmelchen001

 ヒュンメルヒェンは演奏が比較的容易なことに加え、、古楽アンサンブルから現代曲、また様々な国の民謡の演奏にも幅広く使えること、またキーの助けを借りずに半音の演奏ができるため、本場ドイツ・オーストリアはもとより、英語圏でも広く愛されているバグパイプの一つです。本書はヒュンメルヒェンの基本奏法を、オーストリア屈指の若手バグパイプ奏者ミヒャエル・ヴェレーノ氏が初心者向けに易しく解説したもので、ドイツ語原版は2007年の発刊以来、多くの人々に親しまれています。巻末には練習曲として、アメージンググレース、ハイランドカテドラルのほか、南部ドイツ・オーストリア・チェコの民謡やクリスマス曲、教会音楽等32曲が収録されています。(詳細はこちら

**********************************************************************

本ブログの更新を知るには、Twitterが便利です(フォローして下さっている皆様、有難うございます!)。こちらをご覧下さい。 http://twitter.com/BagpipeMakerTS

本ブログでは、現在コメント欄は設けておりません。お手数をおかけして恐縮ですが、本内容に関するお問い合わせはbagpipesonoda@mbr.nifty.comまでお願いいたします。)

バグパイプ工房そのだ

http://www.bagpipesonoda.eu/

http://homepage3.nifty.com/bagpipesonoda/

2011年2月 1日 (火)

小型中世バグパイプ(一本ドローン)・在庫があります

 間の抜けた話ですが、先日部屋を整理していたら、チャンターのない小型中世バグパイプ(自分で作った新品)を見つけました。私は受注ベースで製作しているので、普段は製品在庫を持たないのですが、昨年ストラコニツェのバグパイプフェスティバルに出店した際、売るものが無いと寂しいので、いくつか作っておいたものの一つです。ところが、なぜかチャンターだけ欲しいというお客さんがいらっしゃいまして、それ以外の部分が手元に残ってしまいました。それをすっかり忘れていたという次第です。そこで、この度チャンターとリードを新たに作りましたので、売りに出します(下写真)。

Huemmelchen20110201 Huemmelchen20110201b

 この楽器は、C管チャンターの一本ドローンタイプ(ドローンはC)で、運指は小学校で習うソプラノリコーダーとほぼ同じです。材はエルスベーレ(ナナカマドの一種)ですが、若干色が薄かったので、褐色に染色してあります。この楽器実物のサウンドサンプルはこちらです(うーん、指がもつれたり、途中でテンポが速くなったりして、あまり良い演奏ではないんですが)。

http://www.youtube.com/watch?v=et7mKOQPHRA

 価格は355ユーロ(送料別)です。ご興味のある方は、ご連絡下さい。(bagpipesonoda@mbr.nifty.com) 

 ちなみに、売りに出す楽器そのものではありませんが、やはり私の作った同種の小型中世バグパイプを名手が演奏すると、このような音がします…。

http://www.youtube.com/watch?v=wTZgw-0paMA

バグパイプ工房そのだ

http://www.bagpipesonoda.eu/

http://homepage3.nifty.com/bagpipesonoda/

フォト

当工房のバグパイプ

  • 2.2 セックピーパ(スウェーディッシュ・バグパイプ):ドローン
    当工房で製作しているバグパイプの一部をご紹介いたします。
無料ブログはココログ