鵜殿のヨシ刈りを体験しませんか。リードの材料になるかも?
バグパイプ・リードの日本産素材を探し求める中で、淀川・鵜殿のヨシの保全活動に携わっている「鵜殿クラブ」の皆様に出会ったのは、ちょうど2年前の今頃でした。そのとき、たまたま前年に伸びて枯れたヨシを刈る「ヨシ刈り」の時期で、「リードの試験材料にするヨシが必要なら、一度ヨシ刈りに行ってみたら」と勧められ、翌日同クラブ主宰の小山弘道先生のご引率で、鎌を片手に鵜殿のヨシ原へと向かうことになりました。そこで刈ったヨシは、試験材料とすべく乾燥させています(以前ご紹介した、ドゥダイのリードに使用したヨシは、篳篥の蘆舌製作者の先生から分けて頂いた、既に乾燥済みのものです)。
ヨシをリードに使ってみたいという興味があったのはもちろんですが、それを別にしても、このヨシ刈りは大変面白い体験でした。見渡す限り数メートルの丈のヨシに覆われた鵜殿のヨシ原は、都会を流れる淀川河畔にありながら全くの別世界といった雰囲気で、ちょっとした非日常感覚が体験できます。また、ヨシのほかにも希少種の植物が生えていたり、野生動物も生息していたりします。
鵜殿では2月5日に、「ヨシ刈り祭り」という催しを行うそうです。関西在住の皆様、一度参加してヨシ刈りを体験してみてはいかがでしょう。この日以外にも、ヨシ刈り自体はほぼ毎日行っているそうですので、2月5日に都合の悪い方は、別の日に体験することも可能だとのこと。ヨシ刈り祭りの詳細、またお問い合わせ先については、こちら(「_2011__.pdf」をダウンロード )をご参照下さい。
なお、ヨシをシングルリード・ドローンリードの舌に使ってみたい、とお考えの方は、太めで肉が厚く、指でつまんでもくしゃっとつぶれない固めのものを刈ってきて、十分乾燥させてから薄く削って試すのがよいと思います。
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バグパイプ工房そのだ
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» 『鵜殿のヨシ刈りを体験しませんか』というイベントがあるみたいです。 [Pipers Caffe]
いつもお世話になっているドイツ在住でバグパイプを製作されている 「バグパイプ工房そのだ」さんのブログより。 鵜殿のヨシ刈りを体験しませんか。リードの材料になるかも? という面白いイベントのお知らせですよ。 ヨシって水質を浄化したり微生物の生育場所となって自然の川ではとっても大事なエリアでした。 でもそれを定期的に刈取ってあげないと立ち腐れしてしまいヘドロの原因になったりするんですよね。 昔は刈り取ったヨシを生活の中で使用していたので自然と生育から刈り取り迄のサイクルが保たれていたのですがヨシが利用さ... [続きを読む]